店内より

ブロンズ男性立像
・ローマ  紀元前後


10センチ余りの小像ですが、さすがにローマ。若い男性の均整のとれた美しい肉体が魅力的です。

キリスト教以前のローマには、日本のように八百万の神々がいらっしゃいました。人々はその時々の願い事によって、叶えてくださる神様に祈りを捧げていたようです。
この像もいずれかの神様なのでしょうか?
やんちゃな若き日のゼウスなら、肩に担いだ山羊は拐って来た乙女の化身!?
嫉妬深い奥方ヘラの目をごまかすのも、なかなか大変そう……などなど、いろいろ想像するのも楽しいですね。

ギリシャ、ローマの美術は、わたし達日本人には馴染みの深いものです。展覧会などに行く方は多いけれど、身近に置いて楽しむ方が少ないのは残念なことです。唐や新羅の金銅仏のように、座辺に置いて楽しんでいただければ幸いです。


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花と器

弥生壺


ゆったりとしたボディの弥生の壺に、大胆な枝振りの赤い椿。
絡みつくように投げ入れた椿の枝が、さながら天に向かって伸びて行くようですね。

弥生の壺といえば、丹のあかいイメージがありますが、実際には丹が残ったものは少ないものです。この壺のような色合いも花映りがよく、なかなか重宝しますよ。


花:横川志歩
http://nageire.jimdo.com/


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