ブロンズ男性立像
・ローマ 紀元前後
10センチ余りの小像ですが、さすがにローマ。若い男性の均整のとれた美しい肉体が魅力的です。
キリスト教以前のローマには、日本のように八百万の神々がいらっしゃいました。人々はその時々の願い事によって、叶えてくださる神様に祈りを捧げていたようです。
この像もいずれかの神様なのでしょうか?
やんちゃな若き日のゼウスなら、肩に担いだ山羊は拐って来た乙女の化身!?
嫉妬深い奥方ヘラの目をごまかすのも、なかなか大変そう……などなど、いろいろ想像するのも楽しいですね。
ギリシャ、ローマの美術は、わたし達日本人には馴染みの深いものです。展覧会などに行く方は多いけれど、身近に置いて楽しむ方が少ないのは残念なことです。唐や新羅の金銅仏のように、座辺に置いて楽しんでいただければ幸いです。